見える環境問題(総合学習)プログラム
主催:阪南大学経済学部 西本ゼミ
日時:平成23年9月6日(火)10:00-16:00
人数:11名(学生10名)
内容:
国場川河口干潟をモデルに水辺環境について問題・課題を
知ることで自分たちの住む身近な水環境や自然に目を向ける
「きっかけ」とする。また、簡易的ゴミ調査・水質調査を行い、
結果をまとめ、ゼミ大会で発表を行う。

大学内でのゼミ大会に向けて、学生たちの地元とは異なる
国場川(沖縄)の水環境や問題を学ぶため、標題のプログ
ラムを実施することとなりました。
前半は、講師から「沖縄の水環境」や「漫湖の自然と環境」
について講話がありました。
沖縄では断水が当たり前ですが、学生たちの地元では、
「断水」になることはなく、「断水」の貼紙も見たこと
さえないようです。

講話後は、漫湖の概要についてビデオ鑑賞を見ていざ木道へ。
漫湖のマングローブ林は、那覇市という都市部に隣接する立地で、
世界的にみても大変珍しい立地条件です。
学生は、はじめてみるマングローブやベニシオマネキなどの
動植物に、はじめの緊張もほぐれたようでした。
(途中、携帯を湿地に落してしまうという大ハプニングが
ありましたが…その後、なんとか機能していますか?…)

また、現在、環境省が行っているモニタリング調査の一部、
伐採地を目の当たりにすると、「保全=植樹」という概念が
覆されたようです。さまざまな原因によって他の湿地とは違った
「漫湖」ならではの問題があることを学生は実感したようでした。
お昼後、2手のグループに分かれていよいよ本題の調査に。
前半は、国場川左岸河川敷にて「簡易的ゴミ調査」。
後半は、湿地センターにて「簡易的水質調査」。

学生は、国場川左岸の河川敷に投棄されたゴミ山や、上流から
ポイ捨てによって漂着したゴミを見て、カルチャーショック
を受けた様子でした。

「沖縄=きれいな海=を汚しているのは地元沖縄の人」


そんなギャップに、私達も恥ずかしく心苦しかったです。。
さて、水質はどうでしょう。

水質調査では、国場川流域の4箇所の橋下から水を採取し、
各地点の汚濁を比較しました。

CODパックテストや透視度計などを使い、自分達で記録しました。
最後は、各調査結果をグラフ化し、質疑応答の時間となりました。
学生は、事前の中間発表で出た疑問を一人ひとりまとめてきており、
大変熱心に講師へ質問をしていました。


今後は、国場川で調べた調査結果を大学に持帰り、改めて
整理・検証し、課題を意見交換しながら来年のプレゼン発表に
向けて作り上げていくとのこと。
わたしたち地元沖縄にはたくさんの問題や課題は残ってい
ますが、今回の学習で、皆さんの身近な環境の足元にも、
目を向ける「きっかけ」となることを、是非、願っています。
発表作品を楽しみに待っておりますので、ぜひご連絡くださいね。
本当に、暑い中、長い時間お疲れ様でした。
また沖縄に遊びに来てくださいね。

-後記-
今回の受入は終日の受入となり、私達にとっても
発見があったり、学生さんからの意見や質問で
大変良い刺激をいただきました。有難うございました。~