「サガリバナ」お手入れ(緑化活動)のために試行錯誤で始まった
『海浜植物の植栽プロジェクト』は、当初、まず目標としていた
100mに、去る5月10日の第13回ワークショップで達成しています。
ここで、改めてこの活動を振り返ってみたいと思います~。
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このお手入れ活動は、身近な水辺環境について
「知る」・「感じる」・「学ぶ」ことを一緒になって
共有する『場』となること、そして、地域に
その「気づき」の根が広がることを目的に行っています。
海浜植物の植栽においては、元来、沖縄に生育している
海浜植物を植栽し、沖縄にもともとあった水辺環境の
再現をめざそうと、平成22年3月20日に始めての植栽実験を
試みました。
以来、サガリバナのお手入れをするにあたって、
外来種である宿敵「ギンネム」の根切り作業と海浜植物の
植栽を続け、その後、ギンネムや雑草等の成長が
抑制されるかどうか、モニタリングを続けています。
現在のところ、約1年前に植栽した最初の区間では、
すでにグンバイヒルガオが定着しつつあり、
花も見られるようになりました。
他には、ハマオモトや、ボタンボウフウなど
植栽してから約6ヶ月で順調に育ち、花を咲かせ、
実をつける状態になっています。
このような状態になるまでには、参加者の皆さんと
一緒に、特にギンネム株の根切りと、頻繁なギンネム
芽生えの抜き取りを心がけて行った結果、効果が
現れ始めているものだと思います。
少しずつではありますが、地域の方にも周知されつつ
あり、初めての方から顔なじみの方までと、会員を
はじめ、一般参加者の方、サガリバナ管理者の方など
皆様に支えられて活動が続いています。
梅雨の雨の中、暑い日差しの中、寒さに冷え込む季節
もたくさんのご参加を本当に有難うございました!
~写真で作業区を振り返ってみましょう~
平成22年1月16日
漫湖公園 噴水広場(水門)近く河川敷(A-1区域)にて
植栽する前に皆さんで草刈をがんばりました。
ギンネムが背丈ほど伸び、チガヤや雑草で河川敷は
荒れ放題でした。根切り作業は本当に大変でしたね。

(第6回サガリバナお手入れワークショップにて)
平成22年3月20日 同じ場所(A-1区域)でいよいよ
海浜植物の植栽です。この日は、「グンバイヒルガオ」や
「ハマオモト」、「ツワブキ」、「ボタンボウフウ」を
植栽しました。

(第7回サガリバナお手入れワークショップにて)
平成23年1月 春夏秋を超えた10ヶ月後のA1区間様子です。
3月の植栽後からは、草刈機は使用せず、事務局スタッフが
手作業で少しずつ空いた時間を使って手入れをしてきました。
根切りのおかげか、写真上ではギンネムがほとんど
見当たりません。

平成23年5月10日 約1年2ヶ月が経ったA1区間です。
見事にグンバイヒルガオが密生しています。

(第13回サガリバナお手入れワークショップ 採取の様子)
今回は、A1区域を紹介してきましたが、A1から続き、A10までの
約100mの範囲をこれまで草刈、植栽しています。
手作業となるために、時間や労力はかかりますが、
今後も皆さんと一緒に、将来の「サガリバナ並木」を目指して
がんばっていきたいと思います~。
そして、「水辺環境の大切さ」や、「私たちにもできること」に
気づく『場』を提供しながら、身近な自然環境にもっと
興味を持ってもらえたら嬉しいです。
追記
新しい参加者、OEC会員も引き続き募集中ですので、
是非ご参加お待ちしております。
お気軽にお問合せ下さい~。